徒然なるままに

　不思議な光景。滝でもない。急流の川でもない。水温１１～１２度。四季を通じ、絶え間ない清水が噴出口から湧き出て、ふもとの棚田へ流れ出す。米原市小泉の伊吹山（標高１３７７メートル）山中にある「桶水（おけすい）」。伊吹山の山底には巨大な貯水層があるようだ。
　その場所を知る人は少ない。地元の話では、昔の人がこの噴出口に桶のように木を囲ったことがの由来だ。
　「水源里まいばら元気みらい条例」。その骨子は「上流住民は下流住民の暮らしを思い、下流住民に感謝される関係づくりを進める」。古代、「桶水」を見つけた人たちは湧き出る水を引きみ、ふもとに棚田が広がった。人手不足なから棚田雑木林どへと姿を変えたがふもとでは今夏、移住んだ「コイズミ棚田再生研究会」のメンバーらが古代米や野菜が育つ緑の棚田に変えた

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